更新日:2021年11月11日
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龍郷集落は龍郷町と区別するため、「ホンタツゴウ」と呼ばれています。
昔は「シシキョ・ナガシマ」とか「ヒヒキョ・ナガジマ」と呼ばれていましたが、「ヒヒキョ」という言葉は「火が付く」という意味があり、たびたび火事が起こった時に、縁起を担いで、現在の名称に変えたという言い伝えがあります。
龍郷集落と言えば、「奄美の開拓王」と呼ばれ、浦の干拓地をはじめ、奄美大島の各地で千二百ヘクタールに及ぶ面積を開拓し、田畑姓を許された郷士格『田畑佐文仁』ゆかりの地です。
また、明治維新の功労者西郷隆盛が3年間にわたって謫居生活を送ったことで有名です。
西郷は島妻であった竜家の愛加那との間に一男一女をもうけました。
後の京都市長で本町の名誉町民である西郷菊次郎氏と大山巌元帥の弟に嫁いだ菊子です。
集落のほぼ中央部にある「ブジティン」(弁財天御堂)はかつて兵士の武運長久を祈願したり、妊産婦が安産の祈願をしたといいます。
傍らには鐘楼があり、大正から昭和のはじめ頃は、正午と午後4時に鐘を突いて時刻を知らせていました。
この鐘は大正期にカトリック神父の世話でドイツから輸入されたものだそうです。
かつて海賊が横行していた時代は、海岸付近に村人が住むことができず、現在の奄美自然観察の森のあたりまで多くの人たちが住んでいたそうです。現在でも公園内には、当時造られた石垣の跡が残っています。
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