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更新日:2021年11月11日

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瀬留

瀬留

瀬留集落は、かつて役場庁舎や各種施設が設けられ教育・経済・交通の中心として発展してきました。

以前はセケルベ(瀬花留部)、スルブ(瀬留部)と呼ばれていましたが、郵便の誤送や集落名の誤記などがあり不便だったため、大正8年に「瀬留」と改称されました。

瀬留を称して俗に「スルブヨワサ(お腹がすいた)」という言葉があります。その語源は「瀬留では催し物などがたくさんあり、それを見物するのに夢中になって食べることを忘れたため」とか、「医者の多いところであったので診察待ちでお腹のすいた経験をよくしたから」、また「来客があっても玄関口で応対して帰したため」など様々な説があります。

江戸時代、慶応年間には薩摩藩が白糖製造のために、この地に工場を設置しオランダ人のマッキンタイラ・オートロスという人物を技師として雇い入れて操業していたそうです。

この工場の跡地付近では、当時燃料として使用していた石炭が土中から出てくるという記録が昭和63年頃に残されています。

瀬留集落と玉里集落との間にある山は「タアグスク(高城)」と呼ばれ、集落所有の神山とされています。昔、海賊が攻めてきた時、人々が山の上から石を投げたり、カメケーラシ(かめを転がすこと)をして敵を防いだと言われており、現在でもかめの破片などが見られ、古戦場の名残をとどめているそうです。

潮が引いたときに龍郷湾の浅瀬に現れるのが「カキ(垣)跡」で、瀬留の沖で見ることができます。浅瀬に石を積んで垣を巡らし、潮の干満を利用して魚を獲る漁法で、平家が伝えたと言われていることから「平家漁法跡」とも呼ばれています。

現在の九州電力竜郷発電所の辺りや商工会の前などにもあったそうですが、埋め立てや道路の工事で現在はほとんど姿を消してしまいました。

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