更新日:2022年1月24日
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龍郷町環境教育では「環境から学ぶ」「環境について学ぶ」「環境のために学ぶ」を指針として、「ESD※」を推進しており、身近にある自然環境に触れ合う体験・経験から、感性や共感を育むために、子ども博物学士講座を開催しています。
※「ESD」とは・・・Education for Sustainable Developmentの略で、一人一人が世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育と定義されています。
大勝小学校多目的教室で、講師の宇都宮英之さん(奄美自然観察の森指導員)からサンゴ礁やマングローブ、アダン、トベラなどが風雨や津波を弱める事を学び、実際にプールで実験しました。その後、浦の橋立てに移動してマングローブの胎生種子を採集してスケッチや観察を行いました。
中央公民館に集合して、講師の當田嶺男さん(町文化財保護審議会委員)から奄美の植生や植物の固有種・外来種について学び、その後バスで瀬留集落に移動して野草や樹木の観察を行い標本にする野草を採集しました。公民館に戻り講師の指導を受けて、各自で植物標本の作製も行いました。
中央公民館で講師の鮫島真一さん(宇宿小学校教諭)から昆虫の採集・捕獲方法を学んで、実際に笠利町用安集落の山間部に移動しアゲハチョウやノコギリクワガタなどを採集しました。その後公民館ホールに戻り、標本作成の指導を受けて捕獲した蝶などを展翅台に固定して羽の形を整えて標本作成を行いました。
屋入海岸に集合して、講師の宇都宮英之さん(奄美自然観察の森指導員)からマングローブの役割と発芽した胎生種子の植え方を指導してもらいました。植樹活動は5年目になり、マングローブの樹が大きくなってきている場所や花が咲いている樹もあり、干潟でシオマネキなども観察できました。
講師の五島政一(国立教育政策研究所統括研究官)さんから有孔虫の死骸である星砂やサンゴの欠片が混じる奄美の砂の特徴を学び、ハワイや南極、サハラ砂漠など世界各地の砂を顕微鏡で観察して、色や粒の大きさを比較して違いや気づいた点をメモして自分だけの砂のファイルを作成しました。
奄美自然観察の森に集合して、講師の宇都宮英之さん(奄美自然観察の森指導員)から夜の森で見られる生き物の種類と特徴などを聴きました。その後、森を散策してキイロスジボタルや光るキノコ(シイノトモシビダケ)を実際に観察しました。展望台では龍郷湾沿岸に点在する集落の夜景や上空の天の川や夏の星座も観察しました。
夏休みの間に採集した植物や昆虫、貝類の標本を持参し、各分野の専門講師から標本で分からない物の名称や生態などを学びました。参加者はまた、自由研究のまとめ方や工夫する事のアドバイスを各講師から熱心に受けていました。
町中央公民館で講師の宇都宮英之さん(奄美自然観察の森指導員)から奄美の生態系に悪影響を与える外来種について学びました。その後町中央公民館よりバスで、まず大勝大美川支流に移動し、オオフサモの群生地の観察を行い、次に龍郷川付近の田んぼにバスで移動して、田んぼや川原などでオオフサモやジャンボタニシ、ホテイアオイを駆除しました。
※9月25日発生の奄美北部集中豪雨災害の被害により中止
赤徳小中学校体育館で、町内で発見されたウフタ遺跡、半川遺跡や自然の中で生き抜いてきた古代人の生活について説明がありました。その後屋外でマイギリによる火起こしに挑戦し、『集石』による石蒸し料理や『連穴土坑』によるくん製づくりにも挑戦しました。また、料理が出きるまでの間を利用して、講師の永江直志さん(奄美自然学校)からシーグラスなどの漂着物を利用したクラフト活動の説明を受けて、実際に赤尾木海岸でシーグラスや流木、貝がら等を回収しました。続いて体育館前に戻り参加者それぞれが漂着物でのアート作品の製作体験を行った。その後完成した料理と各自持参のおにぎりでの昼食をとりました。
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